お知らせ
News.
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2023.06.09 / #お仕事風景
今年も沖縄ラフ&ピース専門学校のワークショップが始まりました。
外部講師として5年目。
1年間で映像を通してコミュニケーション力や発想力を身につけるために
ペアワークで企画から撮影、編集、上映までを90分!
ババーっと短時間の間に今持てる力で映像作品を制作してもらいます。
毎年最初の授業は決まって「自分CM」を撮影してもらいます。
たった「15秒」の動画で生徒全員に自分の名前を覚えてもらいます。
どんな風に自分の名前を伝えるかは自由。
歌、ダジャレ、ダンス、紙や、ホワイトボードを使用したり
十人十色の動画が出来上がります。
このワークショップのいい所は絶対に「本人らしさ」が出ます。
短い時間で焦りながら出たとこ勝負で振り絞ったアイデアや動きは
本人が今潜在的に持っているスキルが全面に出ます。
自分の名前とあらためて向き合い、
その名前をどう伝えたら相手の記憶に残すことができるのか?
15秒で物事を伝えるにはほんと限られた
そもそも名前のインパクトのある人や、
短い名前の人はその時点でちょっと有利。
特に15秒と言う限られた秒数だと、
いかにシンプルに引き算するかが
15秒にしたのはCMの最もスタンダードな秒数。
この尺が意外と難しい!
15秒をオーバーして言いたいことが言えなかった人。
逆に10秒で終わってしまい5秒余った時間に右往左往する人。
15秒のペース配分が大事で、特に最後の5秒の印象を強く残すと
記憶に残るようだ。
このお題のワークショップをはじめて15年。
小学生、高校生、大学生、一般と
500人くらいの自分CMを見てきただろうか。
名前の伝え方に印象に残っているトップ10の共通点は、
1、歌で表現
2、ダジャレで表現
3、15秒の間に繰り返し数回言う
これは僕の作るCMともかなり共通している手法。
ネーミングの認知をさせるのに最も効果的な手法と言える。
学生たちの共通点としてこのワークショップの一番の難関は
それを初めましての生徒全員に見られること。
自分主演のおぼつかない映像をまじまじと見られるほど
恥ずかしいことはない。
そもそも映像を撮る側で履修した講義だったのに
自ら映像に出演!私は裏側の人間なの〜って子たちが
必死にカメラの前で演技!
試写会で自分の番になるとみんな顔を伏目がち(笑)。
出る側の気持ちを知るのも伝えるを学ぶ上で必要なこと!
上映中の一気に押し寄せる恥ずかしさと、
上映後のどうにかやり切った開放感!
この門をくぐると次回より段々と撮られ慣れてくるから不思議だ。
最後に全員の動画を上映後に
誰の名前と映像が印象に残ったかを生徒たちに審査してもらう。
一人一人に誰が良かったを聞く。恥ずかしかったけど、
自分が作った動画に1票でも入れてくれる人がいるのは嬉しい。
僕はこうやって授業の初日で生徒全員の名前を覚えることができる!
あなたは15秒で自分の名前を記憶してもらうことができますか?